■ 電源用スライドスイッチ ■
今回はLEDのONOFF切り替えにスライドスイッチを使います。
スイッチを仕込む時は見えない場所に付けるのが基本ですが取付可能な場所は限られていてなかなか難しいので、スイッチをなにかに偽装するか目立たない場所につけることになります。
今回のズゴックでは電飾部品はすべてモノアイガードに集約させるので、
スイッチは内蔵で外からは全く見えません。
~スライドスイッチの使い方~
これは1回路2接点のスイッチです。
このスイッチはレバーをスライドできるのは右か左で真ん中は存在しません。レバーを左にスライドさせるとBとAが、右にスライドさせるとBとCがそれぞれ接続されます。Bを中心にAかCのどちらかに接続されるということです。これを電源スイッチとして使うのでAかCのどちらかを何も接続しなければいいわけです。例えばAにLEDをつないだ場合は左にスライドさせるとON、右にスライドさせるとOFFです。
上の写真は基板用スライドスイッチで秋月電子で1個20円でした。
大きさは8.5mm×3.5mm×3.7mmなのでかなり小さめですね。
・取り付けの穴を開ける
レバーの動く範囲に合わせてパーツに穴を開けます。
測ってみたところレバーは太さ1.5mm、可動幅が3.5mmなので余裕を持って2mm×4mmの穴を開けます。2mmのピンバイスで穴を2つ並べて開口した後ナイフで穴の形を軽く整えます。
場所はモノアイガードのポリキャップとモノアイの間あたりです。前側じゃなくて後頭部側に付けたかったのですが、蓋になる頭部パーツが後頭部に行くほど内部の高さが低くスライドスイッチのレバーが収まらない恐れがあるのと、LEDや電池ボックスと接続した時にコンパクトにしたかったのでここにしました。
ここで注意すべきことはスライドスイッチのレバーです。
レバーが収まらないなら短く切ればいいと思うかもしれませんが、レバーの中はスプリングが入ってたりして短く切ってしまうとそれが外に出てしまうことがあります。そうなるとスイッチの接点がゆるゆるになって機能しなくなります。レバーのどのあたりまでスプリングが入っているのか外から見てもわからないので切らないほうが無難です。
スライドスイッチのレバーには必ずスプリングが入っているのかどうかは私にはちょっとわかりません。スイッチレバーを短くしたい場合、今回の例だとパーツの下からスイッチを穴に差し込んでいるのでパーツとスイッチの間に何かを挟む方法で調節したほうがいいと思います。
・LEDとスイッチの配線
ちょっとわかりにくいですが上の画像で説明しますと、スイッチの3つの接点、前述の例だとCに当たる接点にLEDのマイナス(カソード)をはんだ付けしています。真ん中のBの接点に電池ボックスのマイナスを付けます、Aは使いません。
LEDのプラス(アノード)には明るさを抑えるため75Ωの抵抗を付けています。これはたまたま手元にあった1/4Wの抵抗を使ってますが、今回の電力はかなり小さいので1/8Wとか更に小さい1/10Wチップ抵抗とかでもいいです。これで2.3mA程度ですが100Ωぐらいでも良かったかなと思います。
各部品のはんだ付けは上の画像だと簡略化のためにLEDの足を利用していますが、よくわからなかったらリード線などを使ってください。ちなみにリード線はエルパのホビー・工作用10芯コード2本入りがおすすめです。2色入りなのでプラスとマイナスで色を使い分けられるし細めのコードなので柔らかさもあります。
・モノアイガートに固定する
上の画像はちょっとミスってまして抵抗をつけるのを忘れてしまいました。さらに成功例の写真を撮るのを忘れてしまったので代用してます。
この写真でLEDの先端を穴に差し込んでいる様子やLEDの足の状態を見せたかったのでそこだけに注目してください。前回で製作したモノアイガードに固定するのですがこのままだと余計な光が漏れるので固定と同時に遮光をやります。
固定を始める前に、スイッチの接点Bに電池ボックスのマイナスへの配線をはんだ付けしておきます。LEDをスイッチの位置を決めたらグルーガンで固定します。黒いグルースティックを使っているので固定と遮光が同時にできます。ここでは念の為に抵抗はグルーの外に出るようにしておきます。
スイッチをグルーガンで固定する時に注意点があります。スイッチはものによっては左右が開いている構造で内部にグルーが入ると正常に動かなくなるものがあるので取り付け前に形状をチェックしてください。内部に入り込みそうな場所があればそこを避けてグルーを塗りましょう。
グルーを塗り終わったらLEDを点灯させてみて漏れ具合をチェック。スライドスイッチもちゃんとON、OFFができるか確認します。抵抗の足にはそのまま電池ボックスをぶら下げるのでぐらついたり、引っ張っても抜けないようにしっかり接着します。問題なければ電池ボックスをはんだ付けします。
・電池ボックスを付けて完成
電池ボックスはこれを使いました。
CR1220というコイン電池用で最もポピュラーなものじゃないでしょうか。
この電池ボックスの場合、画像の左側の端子がプラスで右端がマイナスです。
プラス側には抵抗の足をそのままはんだ付けしています。
マイナス側にはスイッチの緑色のリード線がついています。
モノアイガードのパーツにLED、スイッチ、電池が全部付きました。
剥き出しの端子部分などは絶縁コーティング剤でシリコン皮膜などをつくって保護します。
ただ、このように電子部品を空中にプラプラさせるのは電子工作的には良くないです。プラプラ状態だとはんだ付け部分が取れて他の端子と接触してショートしたりすることがあるので、安全性を考えれば本当は基盤とか何かしらのものに固定して使うべきです。もしやるなら自己責任でお願いします。
以前の記事でUPした画像ですが下のものは厚さ0.3mmのユニバーサル基板に固定しています。
次回はこのユニットを収めるための胴体部の加工です。順番が前後してしまった気がしますが簡単なので後回しにしました。
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