電飾工作の基礎 マルチテスターを使う [電飾工作の基本]
今回はテスターを使ってLEDのの電圧や電流を測定する方法を解説します。
実はテスターにはプラモデルの電飾改造にあたって非常に便利な機能もあったりします。
上の写真のようにテスターにはアナログとデジタルがありますが、とりあえず最初はデジタルを買っとけばいいと思います。右のものは秋月電子で売ってた一番安いやつです。性能は値段なり。
■ LEDのVFを測定する ■
LEDのVFを測定する場合は実際に点灯させた状態で測定します。
ここではテストとして12V電源に抵抗とLEDを2個直列接続で点灯させます。私のプラモ製作では電飾改造で実際に使う回路をブレッドボード上で組んでみて全てテスターで測定しています。
このテスターの場合、レンジスイッチをDCV20(直流電圧20Vまで測定)のところに合わせてLEDの足にテストリードの先端を接触させればVFが表示されます。テスターによって操作方法や測定レンジに少し違いがありますが測定方法は一緒です。
下の写真だとこの状況での青色LEDのVFが2.87Vだとわかりますね。
LEDのVFは状況によって変化するのでちゃんと確認しましょう。
ここで表示されたVFはこの青色LEDのものだけで、抵抗にかかっている電圧とオレンジLEDのVFは同じようにして測定します。
電源は12Vのアダプタを使っていますので、2個のLEDのVFと抵抗の電圧を合計すると大体そのぐらいになりますね。
■ LEDに流れている電流を測定する ■
電流を測定する場合は、レンジスイッチをDCA20m(直流電流20mAまで測定)に合わせます。このテスターはポケットテスターだと敬遠されがちな電流レンジもあります。
こんどは先程と違ってLEDを点灯させた状態ではなく、回路の一部をオープンにして(分断されていて一部が接続されていない状態)そこに割り込む形でテストリードを当てます。テストリードが接触することで回路がつながってLEDが点灯、その時この回路に流れる電流が測定されます。
例えばこんな感じ。この電流ラインのどこで割り込んでも同じ電流値です。
LEDのパッケージやデータシートに記載されている最大IF値を超えないように使いましょう。
■ 導通試験機能 ■
この記事の冒頭で述べた便利機能というのがこの導通試験機能です。
どんな機能なのかというと、例えば下の写真のようにリード線の両端にそれぞれテストリードを当てます。このリード線が内部で断線していなければテスターからピーーーーーーーー!という甲高い音が出ます。
つまり、電気が通る状態かどうかを確認する機能だということです。
ただそれだけなのですが、この機能を使えばプラモデルの内部に組み込んだリード線などの線材が断線していないか、はんだ付けがちゃんと出来ているのかなどのチェックが簡単にできます。トラブルの原因を突き止めるために、せっかく仕込んだ電飾部品をキットから全て取り出さなくてもそのまま導通チェックだけで原因を探ることも出来ます。
ただテスターによってはこの機能がなかったりするようなので、電飾改造のためにこれからテスターを買うならぜひこの導通試験機能があるものを買うことをおすすめします。
私のアナログテスターだとこのマークが導通試験機能です。
次回はLEDの直列接続と並列接続の違い、安全性についてです。
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