実際に塗膜を剥がすチッピング技法 ~シリコーンバリアーを使う~ [塗装の小技]
型取りなどに使うシリコーンバリアを使って塗膜剥がれを表現してみました。
素材は現在塗装中のメガサイズガンダム(リアルタイプカラー)ですが、久しぶりにこの技法を使ったので色々と忘れてしまっていた部分が多く、自分の備忘録を兼ねて記事を書きます。
今回紹介するのはあくまでも自分のやり方です。
シリコーンバリアーはそのままだと濃すぎるのでMr.カラーのうすめ液などの溶剤で3倍程度に希釈し、これをうっすらとパーツに吹き付けます。薄く吹き付けた場合、乾燥時間は大体10~20分もあれば大丈夫だと思いますが乾いたらできるだけ速やかに次の塗料を塗ってしまいましょう。このシリコーンバリアーはベタつくのでホコリが付くと取り除くのが面倒だからです。
今回はテストピースを使って感じを確かめてから本塗装しています。
100均で購入したレジャー用の使い捨てスプーンに濃緑色系で塗装したものを用意、これに希釈したシリコーンバリアーを吹き付けます。
シリコーンバリアーは乾燥するとつや消しになります。塗膜が剥げている部分は気にしないで。
これにガイアのニュートラルグレーⅢを混ぜたイエローを吹きます。ここは省略します。
これから実際にイエローの塗膜を剥がしますが、イメージ通りに剥がすのはなかなか難しいです。非常に細かい傷がついたように剥がしたいときはスチールウールとか使います。
このスチールウールで様子を見ながら丁寧にこすって塗膜を剥がすと下の写真のようになります。上半分は割と大胆にゴシゴシ、下半分はそーっと恐る恐る少しづつ削りました。細かい擦り傷ができました。下地の塗膜まで削ってしまわないように注意しましょう。心配なら下地をスーパークリアーⅢなどで保護してからシリコーンバリアーとかでもOK。
もっと大きく剥がしたいときは爪楊枝の爪の先で擦ります。下の写真は先程のスプーンの下半分を爪でちょこちょこ擦って削りました。
塗膜が厚いと細い線状に剥がそうとしてもその周辺までバリバリと大きく剥がれてしまうので、シリコーンバリアーの上に重ねる塗膜は薄い方が望ましいです。下地の色と重ねる色の相性によっては薄い塗膜にするのが難しい場合もありますね。
この技法でガンダムの下腕を塗装しましたが、これは人差し指の爪だけで剥がしましたw
G.W中は遊び呆けていたのでダライアスもメガサイズガンダムもあまり進みませんでした!
↓ブログランキングに投票お願いします!
私も同じシリコーンバリアを持っていますがまだ一度も使っていません。今となってはどのキットのどんな場所に使おうとして買ったのかも失念する有様ですが今回の記事を拝見してちょっとイメージが膨らみました。
by 青い森のヨッチン (2019-05-08 21:01)
私も購入したものの使わずにそのままになってる製作用品は多いですね。下手したら購入したことすら忘れて同じものをまた買ってくる有様です。
シリコーンバリアですが薄くさっと吹き付けるのがコツのようです。
by 電子ラモス (2019-05-09 06:51)