はんだごての選び方 ~本当に必要な2つの機能~ [電飾工作の基本]
今日は製作じゃなくて電子工作について以前から気になることがあったのでその話を少し。
これから電子工作を始める初心者は、はんだごてを買いたいけどどれを選べばいいかわからない!ってことが多いでしょ。よく20Wだとかワット数ですすめたりしますけど重要なのはそこじゃないと思うのです。
■ はんだごてに本当に必要な2つの機能 ■
・温度調節ができる
・コテ先を交換できる
■ 温度調節機能 ■
下の写真は私が実際に使っているハンダゴテですが250~450℃まで設定できます。
センサーが内蔵されていて温度が上がりすぎないように自動的に電源をONOFFしてくれるのですが、この温調機能がないハンダゴテは放って置くと400℃以上になってしまうんですね。
はんだ付け作業には適した温度というものがあるので熱の管理はとても重要なのです。はんだ付けするとコテ先の温度が少し下がりますがその時に250℃ぐらいで作業できる感じがちょうどいいと思います。
初心者がはんだ付けを上手く出来ない大きな理由の1つが、コテ先の温度をコントロールできないということにあるのだから温度調節できるものを選ぶべきです。
ちなみにこのハンダゴテは太洋電気産業のPX-201、ネット通販で4000円ぐらいで売ってます。これに対応のコテ先は各種500~700円程度。
70Wですが350℃まで20秒ぐらいで温まります。
■ コテ先を交換する ■
上の写真は大抵のハンダゴテでデフォで付属しているいわゆる標準のコテ先です。
私はこのタイプのコテ先を使うことが殆どありません。これはおそらくあらゆるコテ先のタイプの中で最も使いにくものです。じゃあなんでそんなものが当たり前のように標準的としてついているのかというと単純にコストが安いからだそうです。
おすすめのコテ先はC型とD型です。
~C型~
これは太さ2mmの2C型です、先端が斜めになってるのがわかりますか?部材にいろんな当て方が出来て熱を効率よく伝えることが出来ます。
~D型~
先端が角ばった平たい形をしたD型です。これは幅2.4mmの2.4Dというコテ先でもっと小さい1.6Dとかもあります。これは主にチップ部品にはんだ付けをする時に便利です。
~SB型~
これは先端がすごく細いタイプのコテ先です。
熱を伝えにくい形なのですが、プラモに電飾をしているとかなり狭いところにコテ先を差し込んで作業するような場面もあるので持っていればそれなりに役に立つでしょう。無理して買わなくてもいいかな。
3mmLEDをちょっと使ってみたいとか、電池ケースにリード線をつなぐ程度だったらこれらの機能がないハンダゴテでもできると思います。それにしても標準のコテ先だけでやってるモデラーさんって結構いるみたいですね。普通に考えたら効率悪くて使いにくいはずなんだけど、モデラーは器用な人が多いのでこんなクソみたいな道具でもやってのけてしまうんですね。モデラー恐るべし。
個人的にはコテ先交換と温調機能付きをおススメします。その方が電飾作業捗るからね!
2019-01-24 20:15
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コメント(2)
これはためになる記事でした。
うちの亡き父親はそれこそ弘法筆を選ばずで若いころに鍛えた半田付けの技でそこら辺にある普通のコテで綺麗に半田付けをしていました。
いまとなって少し技術を伝授してもらえばよかったと思います。
ということでコテ先の温度管理ができない私は温度調整機能付きのはんだごてを買うことにします。
by 青い森のヨッチン (2019-01-26 11:56)
温調機能で300℃ぐらいにキープしておくだけでもはんだ付けがかなり楽になります。白光のFX-600とかもオススメですね。
by 電子ラモス (2019-01-26 18:12)